皆さんが食欲を感じるのは、胃の中が空っぽになっているときですよね。しかし、空腹のピークが過ぎると、逆にまったく食欲がなくなってしまうことがあります。この現象は、食欲に関わるホルモンの働きによって引き起こされます。
グレリンというホルモンが関係している
グレリンは胃の中で作られるホルモンで、空腹を感じたり、食欲を刺激したりする働きがあります。しかし、グレリンは空腹のピークが過ぎると急激に減少し、逆に食欲が減退するという現象が起こるのです。
グレリンの減少によって、食欲を抑制するホルモンであるレプチンの働きが強まります。レプチンは、脂肪細胞から分泌され、食欲を抑制する働きがあります。つまり、グレリンが減少することで、レプチンの働きが強まり、逆に食欲が減退してしまうのです。
脳の視床下部が関係している
グレリンやレプチンは、脳の視床下部という部位に作用しています。視床下部は、食欲や摂食行動を制御する重要な部位であり、グレリンやレプチンの働きによって食欲が調整されます。
しかし、空腹のピークが過ぎると、視床下部はグレリンの減少に対して過剰に反応し、逆に食欲を抑制してしまうのです。この現象は、脳の摂食中枢の調整機能がうまく働かなくなることによって引き起こされます。
食欲不振になると、どうすればいい？
空腹のピークが過ぎて食欲が減退した場合、無理に食べようとすると逆効果になってしまいます。そのため、食欲が戻るまでしばらく時間をおいて、軽い運動をするなどして体を動かすことが大切です。
また、食欲が戻ったときには、無理をして一度にたくさん食べるのではなく、少しずつ食べるようにしましょう。また、消化を助けるために、食事には消化酵素を含む食材を取り入れることがおすすめです。
まとめ
空腹のピークが過ぎると、逆にまったく食欲がなくなってしまうことがあります。この現象は、グレリンというホルモンの減少によって引き起こされます。食欲が減退した場合には、無理をせずに体を動かすことが大切です。また、食欲が戻ったときには、少しずつ食べるようにし、消化を助ける食材を取り入れるようにしましょう。
