SIerとは、システムインテグレーターの略称で、企業や官公庁などのお客様に対して、ITシステムの設計・開発・導入・運用・保守などの業務を行う企業を指します。
SIerの仕事内容
SIerは、主に以下のような仕事内容を担当します。
システム設計
お客様からの要望をもとに、システムの構成や機能、性能などを設計します。また、システムの仕様書や設計書を作成することもあります。
システム開発
設計したシステムをプログラムに落とし込み、テストを実施することで、システムを完成させます。開発には、プログラミング言語や開発ツールなどが使われます。
システム導入
完成したシステムをお客様の現場に導入します。導入には、システムの運用に必要な環境設定やデータ移行などが含まれます。
システム運用・保守
導入したシステムの運用・保守を行います。システムの障害対応や改修などが含まれます。
SIerの分類
SIerは以下のように分類されます。
大手SIer
年商が1,000億円以上の大企業が多いです。世界的なIT企業でもあります。大規模なプロジェクトを担当することが多く、お客様も大企業や官公庁などが多いです。
中堅SIer
年商が100億円以上、1,000億円未満の企業です。大手SIerと比較すると規模が小さいため、小規模なプロジェクトを担当することが多いです。地方に根ざしたSIerも多く、地域密着型のサービスを提供しています。
ベンチャーSIer
年商が10億円以下の企業です。SIerの中でも新興企業が多く、新しい技術やサービスを提供しています。開発者が多いため、技術力が高いことが特徴です。
SIerの就職に必要なスキル
SIerに就職するために必要なスキルは以下のようになります。
プログラミングスキル
SIerは、システム開発が主な仕事内容のため、プログラミングスキルが必要です。主要なプログラミング言語や開発ツールについての知識が必要です。
コミュニケーションスキル
SIerは、お客様と直接やりとりをすることが多いため、コミュニケーションスキルが必要です。お客様の要望を正確に把握し、適切に対応することが求められます。
問題解決力
SIerは、システムの障害対応や改修など、問題解決能力が求められます。問題を分析し、的確に解決する能力が必要です。
SIerの就職先
SIerに就職するには、以下のような企業があります。
大手SIer
NTTデータ、日立製作所、NEC、富士通、三菱電機などが有名です。大規模なプロジェクトを担当することが多く、技術力やコミュニケーション能力が求められます。
中堅SIer
楽天テクノロジーズ、日本ユニシス、日本システムウエアなどが有名です。中規模なプロジェクトを担当することが多く、柔軟な対応力が求められます。
ベンチャーSIer
サイバーエージェント、プログラムマネジメント、ネクストシフトなどが有名です。新しい技術やサービスを提供することが多く、柔軟な発想力が求められます。
まとめ
SIerは、ITシステムの設計・開発・導入・運用・保守などの業務を行う企業です。大手SIer、中堅SIer、ベンチャーSIerなどがあり、それぞれの特徴があります。SIerに就職するには、プログラミングスキル、コミュニケーションスキル、問題解決力が必要です。就職先として、大手SIer、中堅SIer、ベンチャーSIerなどがあります。