オンキヨーの株価は、上場廃止の最終日は1円張り付きでした。

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オンキヨー株式会社は、日本の電機メーカーであり、家庭用音響機器や映像機器の製造・販売を行っています。しかし、近年は経営難に陥り、2019年12月25日には東京証券取引所に上場廃止されることが決定されました。

オンキヨーの株価はどうなった?

上場廃止の最終日である12月25日、オンキヨーの株価は1円で取引されました。これは、東京証券取引所の規定により、上場廃止の日には最終日の終値が1円で決まることになっているためです。

この1円という株価は、実際の企業価値を反映しているわけではありません。オンキヨーの株価が下落し、上場廃止が決定されたことで、株主には大きな損失が生じました。

オンキヨーの経営難の原因は?

オンキヨーの経営難の原因は、主に以下のような要因が挙げられます。

1.競争力の低下

オンキヨーが事業を展開する家庭用音響機器や映像機器の市場は、競争が激化しています。特に、中国企業の参入により、価格競争が激しくなっています。オンキヨーは、競争力の低下により、市場シェアを失い、売上も減少していきました。

2.財務体質の悪化

オンキヨーは、2014年に財務体質の悪化が問題視され、経営再建を進めることになりました。しかし、再建計画は失敗し、財務体質は悪化の一途をたどりました。このため、資金調達に苦しみ、借入金返済のために資産売却を余儀なくされるなど、経営状況が悪化していきました。

3.経営陣の不振

オンキヨーの経営陣は、経営再建に失敗し、企業価値の低下に直面していました。また、経営陣の中には、不祥事に関与した人物がいたこともあり、信頼性の低下につながりました。

オンキヨーの今後の展望は?

オンキヨーは、上場廃止後も事業を継続し、経営再建を進めることになっています。具体的には、以下のような取り組みを進める予定です。

1.事業の再構築

オンキヨーは、競争力のある製品の開発に注力し、事業の再構築を進めることで、収益の回復を目指します。特に、高品質な製品の開発に力を入れ、ブランド力の向上を目指します。

2.財務改善

オンキヨーは、財務改善のために、資産の売却や借入金の返済などの対策を進めます。また、業績改善に向けた投資を行い、将来的な成長を目指します。

3.経営陣の刷新

オンキヨーは、経営陣の刷新を進め、経営の立て直しを目指します。特に、トップの人事交代を行い、新たな経営陣を迎え入れることで、企業価値の向上を図ります。

まとめ

オンキヨーの上場廃止は、競争力の低下や財務体質の悪化、経営陣の不振など、様々な要因が重なって起こったものでした。上場廃止の最終日には、株価が1円で取引され、株主にとっては大きな損失となりました。

しかし、オンキヨーは上場廃止後も事業を継続し、経営再建を進めることになっています。事業の再構築や財務改善、経営陣の刷新など、様々な取り組みを進めて、将来的な成長を目指す予定です。

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