AM12時が深夜0時となることは、日本において非常に一般的なことです。しかし、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。また、この現象についてはどのような歴史的背景があるのでしょうか。以下では、このような疑問について詳しく解説していきます。
AM12時が深夜0時となる理由
AM12時が深夜0時となる理由は、時間の起点が日本標準時(JST)であることにあります。JSTは、日本において標準的に使用されている時刻であり、世界中で使用されている協定世界時(UTC)よりも9時間進んでいます。
つまり、JSTでは、午前0時から午前11時59分までが午前、午後12時から午後11時59分までが午後となります。そして、午前0時が深夜0時となるため、AM12時も深夜0時となるのです。
歴史的背景
このような時間の起点がJSTである背景には、日本の歴史的な事情が関係しています。明治維新以前の日本では、各地で独自の時刻が使用されていました。しかし、鉄道や通信などの発展に伴い、統一された時刻が必要とされるようになりました。
そこで、明治5年に日本で最初の正確な時刻を測定するための天文台が設立されました。そして、明治8年には、日本最初の標準時である「東京時刻」が定められました。
東京時刻は、東経135度の平均太陽時を基準としており、その後、地震や気象などの観測のために、各地に標準時が設定されるようになりました。そして、1951年には、現在のJSTが制定され、全国的に統一された時刻が使用されるようになりました。
まとめ
AM12時が深夜0時となる理由について紹介してきました。それは、時間の起点がJSTであるためであり、日本の歴史的な背景によって定められたものです。今では、このような時間の起点が当たり前のように使われていますが、その背景には長い歴史があることを忘れてはいけません。