はじめに
日本の言葉には、その由来にまつわる面白いエピソードが多数存在します。今回は、「かくかくしかじか」という言葉について、その由来について探ってみたいと思います。
「かくかくしかじか」とはどういう意味?
「かくかくしかじか」という言葉は、何かを完璧にこなす様子を表す言葉です。つまり、手を抜くことなく全力で取り組む姿勢を表しているのです。
「かくかくしかじか」の語源は?
「かくかくしかじか」の語源は、江戸時代の絵師・鳥文斎栄之(とりぶんさい えいし)が描いた「鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)」という絵巻物にあります。
鳥文斎栄之とは?
鳥文斎栄之は、江戸時代中期に活躍した絵師で、当時の人々から非常に人気がありました。彼の絵は非常にリアルで、動物や人物を描写する際には、その特徴を非常によく捉えて描いていたのです。
「鳥獣人物戯画」とは?
「鳥獣人物戯画」とは、鳥や獣、人物などを描いた絵巻物で、全20巻、約5,000枚にも及ぶと言われています。この絵巻物は、狩野派や東洲斎派など、当時の有名な絵師たちが手がけた作品よりも、よりリアルな描写が特徴的でした。
「鳥獣人物戯画」に描かれた「かくかくしかじか」
「鳥獣人物戯画」の中には、「かくかくしかじか」という言葉に由来する絵が描かれています。この絵は、草刈りをする男たちの姿が描かれたもので、彼らは一生懸命草を刈っている様子が描かれています。
「かくかくしかじか」の描写について
「鳥獣人物戯画」に描かれた「かくかくしかじか」の絵には、男たちが汗をかきながら、大きな鎌を振りかざして草を刈っている様子が描かれています。彼らは手を抜くことなく、全力で草刈りに取り組んでいることが伝わってきます。
「かくかくしかじか」の言葉が生まれた経緯
「かくかくしかじか」という言葉が生まれた経緯は、この「鳥獣人物戯画」の中に描かれた絵に由来すると言われています。男たちが草を刈る様子を見た人が、「かくかくしかじか」という言葉を発したとされています。
「かくかくしかじか」という言葉が広まった理由
「かくかくしかじか」という言葉は、江戸時代から広く使われるようになりました。当時の人々は、この言葉が「全力で取り組む姿勢を表す言葉」として、非常に共感を覚えたのです。
「かくかくしかじか」という言葉の使われ方
「かくかくしかじか」という言葉は、現在でも広く使われています。例えば、仕事に取り組む際に「かくかくしかじか」で取り組むことが大切だというように使われます。
まとめ
「かくかくしかじか」という言葉は、江戸時代の絵師・鳥文斎栄之が描いた「鳥獣人物戯画」という絵巻物に由来する言葉です。男たちが草を刈る様子を描いた絵によって生まれた言葉であり、全力で取り組む姿勢を表す言葉として広く使われています。今でも「かくかくしかじか」で仕事に取り組むことが大切だという風に、多くの人々に共感を覚える言葉として、今後も長く使われていくでしょう。