はじめに
アニメや漫画などのオタク文化に馴染み深い「機動戦士ガンダム」シリーズ。その中でも『機動戦士ガンダムF91』は、あまり知られていないかもしれません。
『機動戦士ガンダムF91』は、1991年に公開されたアニメーション映画です。しかし、その正式名称は『機動戦士ガンダムF91』ではなく、『F91』というタイトルが付けられています。
この『F91』について、正しくは「ガンダム」ではないという指摘があります。なぜそう言われるのでしょうか?
シルエットとは?
まず、『F91』が「ガンダム」ではないという指摘について説明するために、まず「シルエット」という言葉について理解する必要があります。
「シルエット」とは、物の形・姿勢・色彩などを抽象化して表現したものを指します。具体的には、黒い一枚の紙に対象物の形を切り抜くことで、その物のシルエットを作ることができます。
『F91』のシルエットを見ると、確かに「ガンダム」らしい形をしています。しかし、その中には「ガンダム」の特徴である「V字型のモヒカン状の頭部」「胸のビームサーベル」「脚部のバーニア」といった部分が欠けているため、正式には「ガンダム」ではないとされています。
『F91』のストーリー
『F91』のストーリーは、UC世界の宇宙世紀0123年を舞台に、地球連邦軍の地球外務省特務部隊「クロスボーン・バンガード」が、地球連邦政府との戦いを繰り広げるというものです。
主人公のシーブック・アーベルは、地球から宇宙に向かう途中で「クロスボーン・バンガード」と遭遇し、そこで新型MS「F91」に搭乗して戦うことになります。
『F91』は、TVシリーズ『機動戦士ガンダム』やOVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』と同じUC世界の物語ですが、その時代背景が異なるため、主役のMSも異なるものとなりました。
『F91』のMSデザインについて
『F91』に登場するMSのデザインは、『機動戦士ガンダム』シリーズの中でも特に優れたものとされています。
デザイナーの金田伊功氏は、シリーズ初の映画作品ということもあり、MSのデザインにもこだわりが見られます。
『F91』のMSは、従来の「ガンダム」シリーズと比べ、細部まで緻密なデザインがされており、特にバックパックや脚部のデザインが際立っています。
『F91』の評価
『F91』は、映画としては大きな成功を収めることができませんでした。そのため、TVシリーズ化されることもなく、シリーズの中でもマイナーな作品となってしまいました。
しかし、そのMSデザインやストーリーの面白さなどは高く評価されており、アニメファンの中でも一定の人気を誇っています。
まとめ
『機動戦士ガンダムF91』は、UC世界を舞台にしたアニメーション映画です。その正式名称は『F91』であり、正しくは「ガンダム」ではないとされています。
『F91』のMSデザインは、従来の「ガンダム」シリーズと比べても緻密なものとなっており、特にバックパックや脚部のデザインが際立っています。
映画としては成功を収めることができませんでしたが、ストーリーやMSデザイン、アニメファンの中での人気などは高く評価されています。